法学部や法科大学院で法学を勉強するというと、現在この国で通用している種々の法制度のあり方を理解し、様々に生じる個々の事案に法的に満足のいく解決を与える方法を習得するということを真っ先にイメージされるでしょう。もちろん、このような勉強は非常に重要ですが、それに加えて、現行の法制度に対する批判的な視点を獲得することが是非とも必要です。そして、そのためには、この現行の法制度を対象化・相対化するという作業が不可欠です。基礎法学に分類される諸分野は、多かれ少なかれ、この対象化・相対化という作業をその重要な任務として引き受けていますが、そのなかでも法理論(法理学・法社会学)は、主として、現行の法制度を支える基礎的な諸概念や諸価値を分析したり、その現実の社会における作用のあり方を解明することを通じて、この任務を果たすように努めています。

基礎法学(法理論)近藤 圭介

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