准教授
佐藤 団
SATO, DanLAST UPDATE : 2022.05.31
主要研究テーマ
中世中・東欧の都市法、とくにマクデブルク都市法について研究している。 近年、マクデブルク法の研究は、 新たにEUに加盟した中・東欧諸国との関係で注目されており、とくにその伝播史について研究が盛んであるが、 同法を支えたマクデブルクの参審人という制度については解明されていない点が多いというのが実情である。その参審人制度の解明が現在の研究テーマである。 マクデブルク法の担い手であった参審人が当時の社会の中で有していた役割、またその後の法学の展開において重要となってくる中部ドイツ地域の諸大学との関係といった点も 考察の対象としている。
こうした考察の基礎となる作業として、関係する地域の文書館等での一次史料の調査とその分析などに現在取り組んでいる。
学歴・学位
- 京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了
- 京都大学博士(法学)
職歴
- 京都大学大学院法学研究科助教
- 2012年
- 京都大学大学院法学研究科准教授
主要研究業績
著書
- 2017年度
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- 『ハレ参審人文書 校訂』(Die Hallischen Schöffenbücher aus der zweiten Hälfte des 15. Jahrhunderts und der ersten Hälfte des 16. Jahrhunderts)、京都大学学術出版会、2018年
論文
- 2017年度
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- 「マクデブルク参審人判決と都市法および法実務――アルスレーベン市文書の検討――」(一)~(三)・完、『法学論叢』181巻3号、4号、5号
- 2018年度
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- 「法制史学と都市文書」、『法学論叢』182巻4・5・6合併号
- 2020年度
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- 「世界史教科書にみる法格言「都市の空気は自由にする」」、『法学論叢』188巻4・5・6合併号
- 2021年度
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- 「西本穎と黎明期の西洋法制史学」(一)~(二)・完、『法学論叢』190巻4、5号
その他
- 2021年度
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- 「前近代における人・移動・帰属」、『法律時報』93巻8号