教授
村中 孝史
MURANAKA, Takashi
LAST UPDATE : 2020.06.09
主要研究テーマ
労働形態、雇用形態、雇用慣行、労使関係、労働者の法意識といった様々な状況の変化を背景として増加している個別労働紛争について、適切な紛争解決方法の在り方を検討するとともに、そのための明確な解決基準を提供するという観点から、労働契約法のルールについて研究を進めている。また、日本法とヨーロッパ各国の法とを比較検討することで、両者に見られる近時の社会の変容と法による対処に関する比較法的研究を行っている。これは、労働紛争の解決とも深く関連するものであるが、同時に、近時の技術革新が労働法の在り方そのものに変容を迫りつつあるとの認識の下、労働法の適用範囲や、規制手法、規制内容等、労働法全般に関わる再検討を行うものである。
学歴・学位
- 1981年
- 京都大学法学部卒業(法学士)
- 1983年
- 京都大学大学院法学研究科民刑事法専攻修士課程修了(法学修士)
- 1986年
- 京都大学大学院法学研究科民刑事法専攻博士課程単位取得満期退学
職歴
- 京都大学法学部助手
- 同助教授
- 1995年
- 京都大学大学院法学研究科教授
主要研究業績
著書
- 2008年度
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- ケースブック労働法第2版 共著 平成20年4月 有斐閣(428頁)
- Perspektiven der Unfallver- sicherung in Japan und Deutschland共著 平成20年7月 Nomos(67-77頁)
- 2009年度
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- 労働法(2)(補訂)補訂 平成21年1月 有斐閣 (414頁)
- 働く人の法律入門第2版 共著 平成21年10月 有斐閣(308頁)
- 2015年度
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- 労働者像の多様化と労働法・社会保障法(共編著) 平成27年3月 有斐閣
- ケースブック労働法第4版 共著 平成27年4月 有斐閣 (460頁)
論文
- 2008年度
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- 労働紛争解決制度の現状と問題点 単著 平成20年12月 日本労働研究雑誌(日本労働研究機構)581号(4-12頁)
- 2009年度
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- 非正規雇用に関する実務上の諸問題 単著 平成21年8月 日本弁護士連合会編『日弁連研修叢書 現代法律実務の諸問題<平成20年度研修版>(第一法規)(699-724頁)
- 2010年度
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- 労働法の役割と今日的課題-労働紛争処理の観点から 単著 平成22年8月 月刊司法書士462号(2-11頁)
- 2011年度
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- 労働審判制度の課題 単著 平成23年6月 法律のひろば64巻6号 (4-10頁)
- 2012年度
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- 個別労働紛争解決の意義と課題 単著 平成24年1月 労働経済春秋6号 (53-58頁)
- 2015年度
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- 近時の労働をめぐる法整備と動向:労働契約法を中心に 単著 法律のひろば68巻5号 (42-50頁)
その他
- 2009年度
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- 労働判例百選第8版 村中孝史・荒木尚志編 平成21年10月 別冊ジュリスト45巻3号
- 2011年度
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- 労働組合法上の労働者性をめぐって(鼎談) 岩村正彦・荒木尚志・村中孝史 平成23年7月 ジュリスト1426号(23-48頁)
- 2016年度
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- 労働判例百選第9版 村中孝史・荒木尚志編 平成28年11月 別冊ジュリスト52巻4号
- 2017年度
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- 働き方改革と法の役割(鼎談) 村中孝史・徳住堅治・中山慈夫 平成29年12月 ジュリスト1513号(14-33頁)
- 2007年度
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- 企業実務における労働法の意義 平成20年3月 産大法学41巻4号 (659-686頁)
- 2008年度
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- 労働契約法の解説―条文解説と実務上の留意点 平成20年6月 労働法学研究会報2430号 (4-23頁)
- 労使関係の変化と今後の労働法 平成21年1月 司法研修所論集2009(第118号) (57-98頁)
判例評釈
講演録
学外での活動
各種学外委員
- 日本労働法学会会員
- 日本社会保障法学会会員
- 豊中市労働紛争調整委員会委員
- 日本労働法学会理事
- 京都地方労働審議会委員・同会長