教授

待鳥 聡史

MACHIDORI, Satoshi

LAST UPDATE : 2017.07.01

主要研究テーマ

私にとって現在の研究上、最大の関心は「現代アメリカ政治の相対化」にある。相対化とはすなわち、現代のアメリカ政治について、他国との比較や時系列比較により把握すること、さらにはそれによって現代アメリカ政治を限られた側面や傾向から過度に特徴づけるのではなく、現代アメリカ政治の全体像を描き出すことを目指している。
そのための具体的なアプローチとして、執政部(内閣、大統領)と議会の関係および議会内における議員と所属政党指導部の関係について、多様な制度配置相互間の比較分析を進め、主として日本やヨーロッパの議院内閣制および権力分立制を参照しながら、アメリカを比較における一事例として位置づけようとしている。また、現代アメリカの大統領・議会関係や議会内政党について、歴史的に形成されてきた政治理念や代表観、政党間競争や部門間協調のパターンと関係づけながら把握することにも努めている。

学歴・学位

京都大学法学部、同大学院法学研究科
博士(法学)

職歴

大阪大学助手、助教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員、京都大学助教授を経て、2007年より現職。

主要研究業績

著書

2003年
  • 『財政再建と民主主義―アメリカ連邦議会の予算編成改革分析―』(有斐閣)
2007年
  • 『日本の地方政治―二元代表制政府の政策選択―』(曽我謙悟との共著、名古屋大学出版会)
2008年
  • 『比較政治制度論』(建林正彦・曽我謙悟との共著、有斐閣)
2009年
  • 『<代表>と<統治>のアメリカ政治』(講談社)
2012年
  • 『首相政治の制度分析―現代日本政治の権力基盤形成―』(千倉書房)
2015年
  • 『政党システムと政党組織』(東京大学出版会)
  • 『代議制民主主義―「民意」と「政治家」を問い直す―』(中公新書)
2016年
  • 『「憲法改正」の比較政治学』(駒村圭吾との共編、弘文堂)
  • 『アメリカ大統領制の現在―権限の弱さをどう乗り越えるか―』(NHKブックス)

論文

2012年
  • “Between Presidentialism and Parliamentarism: How Chief Executives and Legislators Interact in Japanese Local Government” (co-authored with Kengo Soga). Korean Political Science Association and Japanese Political Science Association (eds.), Governmental Changes and Party Political Dynamics in Korea and Japan (Tokyo: Bokutakusha Publisher)
2013年
  • 「民主党地方組織の歴史的基盤―北海道と愛知県を事例として―」(大村華子との共著)建林正彦編著『政党組織の政治学』(東洋経済新報社)
  • “Alternative Paths to Party Polarization: External Impacts of Intraparty Organization in Japan” (co-authored with Hironori Sasada, Naofumi Fujimura). Journal of East Asian Studies, vol.13, no.3
  • 「アメリカにおける多数党交代と議会内過程」『レヴァイアサン』第53号
2014年
  • 「アメリカ政治にとっての選挙」『アメリカ研究』第48号
2015年
  • 「アメリカ大統領制への今日的視座」『法学論叢』第176巻5/6号
  • 「政党の一体性はいかにして確保されるのか―政治制度分析による日韓比較―」(田眞英との共著)康元澤・浅羽祐樹・高選圭編著『日韓政治制度比較』(慶應義塾大学出版会)
  • “The Last Two Decades in Japanese Politics: Lost Opportunities and Undesirable Outcomes” (translated by Ken Hijino). Yoichi Funabashi and Barak Kushner (eds.), Examining Japan’s Lost Decades (London: Routledge)
  • 「官邸権力の変容―首相動静データの包括的分析を手がかりに―」『選挙研究』第31巻2号
2016年
  • 「大都市との一体化による縮小都市生き残りの可能性―フランス、ル・アーヴル市」(玉井亮子との共著)加茂利男・德久恭子(編)『縮小都市の政治学』(岩波書店)
  • 「社会科学者としての高坂正堯―1960年代におけるアメリカ学派—」五百旗頭眞・中西寛(編)『高坂正堯と戦後日本』(中央公論新社)
2017年
  • “Intellectual Origins of Post-1990 Political Reforms in Japan.” Kazuhiro Takii (ed.), The Lost Two Decades and the Transformation of Japanese Society (Kyoto: International Research Center for Japanese Studies)

学外での活動

日本政治学会
  • 理事
日本比較政治学会
  • 理事
日本アメリカ学会
  • 評議員
雑誌『アステイオン』
  • 編集委員
雑誌『レヴァイアサン』
  • 書評委員

自己紹介

略歴

1971年3月
北九州市生まれ。関西育ち
1989年
京都教育大学附属高校卒業
1993年
京都大学法学部卒業
1996年
京都大学大学院法学研究科博士後期課程退学、大阪大学法学部助手
1998年
大阪大学法学部助教授
2003年
京都大学博士(法学)
2004年
京都大学大学院法学研究科助教授
2007年
京都大学大学院法学研究科教授
(この間、2012~15年 京都大学公共政策大学院教授。)

ひとこと

最近は、比較政治学の理論枠組から政党や執政・議会関係を分析する作業に取り組んでいます。それを通じて、アメリカや日本の政治の特徴を把握していきたいと考えています。

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