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島田 幸典(しまだ ゆきのり)教授

現在の研究テーマと最近の活動  従来ヨーロッパ諸国の国制の特徴について、とくに英独両国を対象として比較論的観点から考察する研究を行ってきた。 分析に際しては、議会や政党など個人と全体を媒介する諸カテゴリーに着目し、産業化や民主化など〈近代化〉に伴う社会構造や政治文化の変容が、 国制の発展・変容にたいしてもつ意義を検討してきた。その成果は平成23年に単著として公刊された。
 近年は比較史的研究をつうじて得た知見を、現代ヨーロッパ諸国をめぐる多様な政治的問題状況の分析に活用する試みに積極的にとり組んでいる。 各種共同プロジェクトに参加しつつ、ナショナル・ポピュリズム、移民の包摂/排除、福祉国家の動揺・再編、地域統合など現代のアクチュァルな課題をめぐって 理論的・歴史的考察を進めるとともに、近時における英国政治の動向に即した研究も行っており、その成果の一部は学会報告や論文、共著の刊行というかたちで公表されている。
最近5年間(平成22年4月〜平成27年3月)の研究成果 @ 著書
●平成22年度
・(共編著)河原祐馬・島田幸典・玉田芳史編『移民と政治―ナショナル・ポピュリズムの国際比較』昭和堂、2011年 (第一章「ナショナル・ポピュリズムとリベラル・デモクラシー―比較分析と理論研究のための視角―」・「あとがき」を執筆)
●平成23年度
・(単著)『議会制の歴史社会学―英独両国制の比較史的考察』ミネルヴァ書房、2011年

A論文
●平成23年度
・(共著)徐興慶・陳永峰編『転換中のEUと「東アジア共同体」―台湾から世界を考える』臺大出版中心、2012年(第二章「国制としてのヨーロッパ―主権国家の後に来るもの」を執筆)
●平成26年度
・「極右擡頭におけるイギリス〈例外主義〉の考察―英国国民党(BNP)をめぐって―」『法学論叢』第176巻5・6号