文字サイズ      

佐々木 健(ささき たけし)准教授

専 攻 ローマ法
担当講義 (全学共通科目)法学入門II
(学部科目)ローマ法、法学入門II、法学部基礎演習
(大学院法政理論専攻)ローマ法、ローマ法演習、ローマ法研究、ローマ法
主要研究テーマ 「訴権の体系」と評される古代ローマ法について、とりわけ紀元前後2~3世紀における手続法制を研究している。具体的には、仮処分の機能と行政行為の側面とを併せ持つ独特な争訟手段たる「特示命令」が、どのような事案・対象に何故、如何なる目的で用いられたのかを、占有やその侵奪、あるいは宗教との関わりで検討してきた。
 近時は、判決によらない「裁判」の結果として、それを前提にして後続する訴訟の存在を背景とした間接強制が、国家による行政的な管理行為にも見出されることに注目し、当時の特示命令に対する、ひいては手続法制に対する総合的理解を目指して研究を展開させる予定である。
 加えて、同じ手段が、「契約」によらずこれに先行して(自然人に不可避の死亡により当然に生じる)相続法制に関しても申請・適用されてきた背景を検討し、併せて条件付き遺贈に際して受遺者が相続人に供する担保と、受遺者による担保の請求(民§991)との関連を歴史的に跡付ける試みにも視野を広げつつある。
 法制史を専攻しているので、歴史諸科学など人文科学の成果にもよりつつ、法の歴史理解に資する形で業績を公表することを旨としている。
学歴・学位 京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学
修士(法学)(京都大学)
職 歴 京都大学大学院法学研究科助手を経て、平成20年4月より現職
主要著作 @著書
●平成22年度
・『ラテン語法格言辞典』柴田光蔵・林信夫・佐々木健共編(慈学社出版、2010年)

A 論文
●平成19年度
・「「ルーケリア碑文」に見る共和政中期ローマ世界における宗教法制の一断面(一)」『法学論叢』第161巻第5号39-57頁
・「『学説彙纂』における河川利用の保護――特示命令の射程に注目して――」『法史学研究会会報』第12号29-49頁
●平成20年度
・「「ルーケリア碑文」に見る共和政中期ローマ世界における宗教法制の一断面(二・完)」『法学論叢』第163巻第1号1-24頁〔←毛利晶教授による書評『法制史研究』第59巻414-420頁(平成22年3月)〕
・「古代ローマ法における特示命令に関する研究の一潮流――行政を巡る法制史の一分野として」『法制史研究』第58号141-169頁
・「古代ローマにおける特示命令による道路行政の一端」『法学論叢』第164巻第1〜6合併号617-642頁〔←田中実教授による書評『法制史研究』第60巻279-281頁(平成23年3月)〕
●平成23年度
・「ローマ法における量刑に関する一覚書――『学説彙纂』第四八巻第一九章第二五法文首項について」『法学論叢』第170巻第4・5・6合併号515-532頁
●平成24年度
・Who could apply for the interdicts concerning «via publica»? - An analysis of Ulp. D. 43.8.2, in: Revista General de Derecho Romano, vol. 19 (2012)
・「古代ローマ特示命令行政序説」『法学論叢』第172巻第4・5・6合併号463-511頁〔←五十君麻里子教授による書評『法制史研究』第64巻471-473頁(平成27年3月)〕

Bその他
●平成20年度
・(京都大学ローマ法研究会)「学説彙纂第五〇巻第一章邦訳(一)」『法学論叢』第163巻第6号168-191頁
●平成21年度
・「三世紀ローマ帝国の法学と法学者に関する雑感」『西洋古典叢書月報』第80号(京都大学学術出版会)(スパルティアヌス他、桑山由文・井上文則訳『ローマ皇帝群像3』付録)2-5頁
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/seiyoshi/essay10.htm
・(京都大学ローマ法研究会)「学説彙纂第五〇巻第一章邦訳(二・完)」『法学論叢』第165巻第1号120-134頁
●平成22年度
・(京都大学ローマ法研究会)「学説彙纂第四三巻第一章邦訳」『法学論叢』第167巻第6号168-191頁
●平成24年度
・(京都大学ローマ法研究会)「学説彙纂第五〇巻第二章、第三章邦訳」『法学論叢』第171巻第1号123-143頁
・田口正樹+佐々木健+松本尚子+小室輝久「学界回顧:西洋法制史」『法律時報』2012年12月号(通巻1054号)327-332頁
・(書評)「Francisco Pina Polo, The Consul at Rome: The Civil Functions of the Consuls in the Roman Republic. Pp. x+379, Cambridge UP 2011. £ 65.00.」『西洋古典学研究』第61巻152-154頁
●平成25年度
・田口正樹+佐々木健+松本尚子+小室輝久「学界回顧:西洋法制史」『法律時報』2013年12月号(通巻1067号)338-343頁
●平成26年度
・トーマス・フィンケナウアー(佐々木健訳)「問答契約による直接代理?(一)(二)(三・完)」『法学論叢』第175巻第1号103-123頁同第4号113-131頁、及び同第5号77-108頁
・松本英実+佐々木健+松本尚子+小室輝久「学界回顧:西洋法制史」『法律時報』2014年12月号(通巻1080号)326-331頁
・(書評)「砂田徹「スッラの退役兵植民とエトルリアの騒擾―ファエスラエの事例を中心に」(『北海道大学文学研究科紀要』140)」『法制史研究』第64巻473-475頁
自己紹介 1978年4月 滋賀県生まれ。
1997年3月 洛南高校卒業。
2001年3月 京都大学法学部卒業。
2003年3月 京都大学大学院法学研究科修士課程修了。
2006年3月 同博士後期課程研究指導認定退学。
2006年4月 京都大学大学院法学研究科助手(2007年4月より同助教)。 
2008年4月 同准教授(現在に至る。)
この間、2009年8月〜2011年8月までローマ(ラ・サピエンツァ)大学法学部(ローマ法・東地中海法研究所)客員研究員として在外研究