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奈良岡 聰智(ならおか そうち)教授

現在の研究テーマと最近の活動

主に大正期を中心とする近代日本の政党政治、日英関係について研究している。

政党政治に関しては、戦前期における二大政党制の形成過程を分析するという視角で研究書をまとめた後、その展開過程にも視野を拡げつつ、研究を進めている。また、戦前期の政党政治の実態をより深く考究するため、政治家の邸宅、戦前期の華族社会についても研究を行っている。さらに、京都市を素材として、戦前期の都市政治についても検討している。

日英関係については、イギリス人の日本観に関する研究を中心に行ってきた他、日露戦争、韓国併合、第一次大戦の共同研究プロジェクトに参加する機会を得て、外交史的な研究を本格的に進めつつある。
最近5年間(平成23年4月〜平成28年)の研究成果 @著書
●平成24年度
・『「八月の砲声」を聞いた日本人 ―第一次世界大戦と植村尚清「ドイツ幽閉記」』(千倉書房、平成25年)
●平成26年度
・『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか―第一次世界大戦と日中対立の原点』(名古屋大学出版会、平成27年)
●平成27年度
・『ハンドブック近代日本外交史 黒船来航から占領期まで』(簑原俊洋と共編著、ミネルヴァ書房、2016年)

A論文
●平成23年度
・「消費税導入をめぐる立法過程の検討―「平野貞夫日記」を手がかりに」(『レヴァイアサン』48号、平成23年4月)
・「近代日本政治と「別荘」―「政界の奥座敷」大磯を中心として 」(筒井清忠編『政治的リーダーと文化』千倉書房、平成23年)
・「澤田廉三・美喜と岩崎家、昭和天皇」(一)〜(三)(『法学論叢』169巻2号、平成23年5月、169巻4号、平成23年7月、170巻1号、平成23年10月)
・「解説」(浅見雅男『皇族誕生』角川文庫、平成23年)
・「『ふだん着の原敬』と原奎一郎」(原奎一郎『ふだん着の原敬』中公文庫、平成23年)
・「陸奥廣吉―その人物像と英米との関わり」(『関西英学史研究』6号、平成23年12月)
・「大正期の時事新報−経営と報道」(池内輝雄・奈良岡聰智監修『時事新報 復刻版』柏書房、平成24年)
●平成24年度
・「加藤高明と陸奥廣吉」(曽我部真裕・赤坂幸一編『憲法改革の理念と展開(大石眞先生還暦記念論文集)』下巻、信山社、平成24年)
●平成25年度
・「第一次世界大戦初期における日本の外交世論―参戦と二十一ヵ条要求をめぐって―」(一)(二)(『法学論叢』174巻5,6号、2014年2,3月)
・「参戦外交再考―第一次世界大戦の勃発と加藤高明外相のリーダーシップ」(戸部良一編『近代日本のリーダーシップ―岐路に立つ指導者たち』千倉書房、2014年)
●平成26年度
・「第一次世界大戦初期の日本外交―参戦から二十一ヵ条要求まで」(山室信一・岡田暁生・小関隆・藤原辰史編『現代の起点 第一次世界大戦』 第一巻、岩波書店、2014年)
・「第一次世界大戦と原敬の外交指導 一九一四〜二一年」(伊藤之雄編『原敬と政党政治の確立』千倉書房、2014年)
・「原敬をめぐる「政治空間」−芝本邸・盛岡別邸・腰越別荘」(同)
・A New Look at Japan’s Twenty-One Demands: Reconsidering Katō Takaaki’s Motives in 1915 (Tosh Minohara, Tze-ki Hon and Evan Dawley eds., The Decade of the Great War: Japan and the Wider World in the 1910s, Brill, 2014)
・「雑誌『新日本』と大隈重信」(奈良岡聰智監修『新日本 復刻版』柏書房、平成26年)
・「第一次世界大戦初期における日本の外交世論―参戦と二十一ヵ条要求をめぐって―」(三・完)(『法学論叢』175巻2号、2014年5月)
・「イギリス議会文書館・図書館の概要」(上田健介と共著、『Reserch Bureau論究』11号、2014年12月)
・「アングロファイルの英国論」(加藤高明『滞英偶感』中公文庫、2015年)
・「議場構造論―「ひな壇」廃止論をめぐる攻防を中心として−」(御厨貴・井上章一編『建築と権力のダイナミズム』岩波書店、2015年)
・「二十一ヵ条要求提出の背景―日露戦後の日中関係と加藤高明」(『法学論叢』176巻2・3号、2014年12月)
・「二十一ヵ条要求の策定過程―第五号をめぐる加藤高明外相の外交指導」(『法学論叢』第176巻5・6号、2015年3月)
●平成27年度
・「国立公文書館新館建設によせて」(『京大広報』No.712, 2015年6月)
・「七十年目の新発見 A級戦犯′カの肉声」「抄録 岡部長景「巣鴨日記」」(『文藝春秋』2015年9月号)
・「「日中対立の原点」としての対華二十一ヵ条要求」(『中央公論』2015年9月号)
・「解説」(猪木正道『日本の運命を変えた七つの決断』文春学藝ライブラリー、2015年)
・Japan's First World War-Era Diplomacy, 1914-1915 in Oliviero Frattolillo and Antony Best eds, Japan and the Great War, Palgrave Macmillan, 2015
・「岡部長景日記(昭和二〇〜二二年)」(尚友倶楽部・奈良岡聰智・小川原正道・柏原宏紀編『岡部長景巣鴨日記:附岡部悦子日記、観堂随話』芙蓉書房出版、2015年)
・「河井弥八と戦後日本の出発」(尚友倶楽部・中園裕・内藤一成・村井良太・奈良岡聰智・小宮京編『河井弥八日記 戦後篇1[昭和二十年〜昭和二十二年]』信山社、2015年)
・「モリソンと対華二十一ヵ条要求」(斯波義信編『モリソンパンフレットの世界U 近代アジアとモリソンコレクション』東洋文庫、2016年)
●平成28年度
・「第一次世界大戦と日本」(『アスティオン』84号、2016年5月)
・「解説−「憲政の神様」から見た憲政史」(尾崎行雄『民権闘争七十年 咢堂回想録』講談社学術文庫、2016年)
・「日記が語る近代史」(倉本一宏編『日本人にとって日記とは何か』臨川書院、2016年)

Bその他(監修史料、オーラル・ヒストリー報告書など)
●平成23年度
・今野ケ男著、赤坂幸一・奈良岡聰智編著『国会運営の裏方たち−衆議院事務局の戦後史』(信山社、平成23年)
・近藤誠治著、赤坂幸一・奈良岡聰智編著『立法過程と議事運営−衆議院事務局の三十五年』(信山社、平成23年)
・池内輝雄・奈良岡聰智監修『時事新報 復刻版』(柏書房、平成24年〜刊行中)
・『参議院事務局事務総長 指宿清秀氏オーラル・ヒストリー』(赤坂幸一、奥健太郎、奈良岡聰智、平成23年)
・『衆議院事務局委員部長 平野貞夫氏オーラル・ヒストリー』上・下巻(赤坂幸一、奈良岡聰智、村井良太、平成24年)
●平成24年度
・平野貞夫著、赤坂幸一・奈良岡聰智校訂『消費税国会の攻防 1987-88 平野貞夫衆議院事務局日記』(千倉書房、平成24年)
・小林道彦・高橋勝浩・奈良岡聰智・西田敏宏・森靖夫編『内田康哉関係資料集成』 全3巻(柏書房、平成24年)
●平成26年度
・奈良岡聰智監修『新日本 復刻版』(柏書房、平成26年〜刊行中)
●平成27年度
・尚友倶楽部・奈良岡聰智・小川原正道・柏原宏紀編『岡部長景巣鴨日記:附岡部悦子日記、観堂随話』(芙蓉書房出版、平成27年)
・尚友倶楽部・中園裕・内藤一成・村井良太・奈良岡聰智・小宮京編『河井弥八日記 戦後篇1[昭和二十年〜昭和二十二年]』(信山社、平成27年)
●平成28年度
・「日本人抑留者の手記」(藤原辰史編『第一次世界大戦を考える』共和国、2016年)
・「第一次世界大戦の目撃者としての藤田」(藤田嗣治著、林洋子監修、加藤時男校訂『藤田嗣治 妻とみへの手紙 1913-1916』下巻、人文書院、2016年)